はじめてのドライホッピング:香りを最大限に引き出すテクニック
ドライホッピングとは、煮沸後または発酵中のビールにホップを漬け込み、熱を加えずにアロマを抽出するテクニックです。苦味をほとんど出さずに華やかな香りだけを引き出せるため、IPA や Pale Ale をはじめ多くのスタイルで活用されています。
基本手順
一次発酵がほぼ完了し比重が安定したタイミングでホップを投入するのが一般的です。投入量の目安は 20L バッチあたり 30〜90g(ビールのスタイルと求める香りの強さによる)。ペレットホップを使う場合はそのまま投入でき、リーフホップの場合はメッシュバッグに入れると取り出しやすくなります。
品種選びのポイント
ドライホッピングではアロマ特性が際立つ品種が効果的です。代表的な選択肢:
- シトラ (Citra) – パッションフルーツ、グレープフルーツの鮮烈なトロピカルアロマ
- モザイク (Mosaic) – ベリー、マンゴー、松の複雑なレイヤー
- ギャラクシー (Galaxy) – パッションフルーツ、ピーチの豊かな果実感
漬け込み期間と注意点
漬け込み期間は3〜5日が目安です。7日を超えるとポリフェノールによる「グラッシー(青臭い)」な風味が出やすくなります。また、ドライホッピング中は酸素の混入に注意が必要です。酸化はビールのアロマを急速に劣化させるため、CO2 パージなどで酸素を排除してから作業しましょう。
Hazy IPA でのテクニック
近年人気の Hazy IPA では、発酵中のアクティブな段階(ビオトランスフォーメーション)でドライホッピングを行い、酵母の代謝によってホップの精油が変化し、よりジューシーなアロマを引き出す手法が注目されています。
出典
- Brewers Association: Brewers Association によるドライホッピングの技術ガイドライン