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カスケード:クラフトビール革命を支えたホップの軌跡

カスケード(Cascade)は、1956年にUSDA(米国農務省)がオレゴン州立大学と共同で交配を開始し、1972年に正式リリースされたホップ品種です。イギリスのファグル(Fuggle)とロシアのセレブリアンカ(Serebrianker)を祖先に持ちます。

アメリカンアロマの誕生

リリース当初、カスケードは既存のヨーロッパ産ホップとはまったく異なる、グレープフルーツやフローラルを思わせる華やかなアロマを持っていました。当時のアメリカの大手ビールメーカーには敬遠されましたが、この個性こそがのちに「アメリカンアロマ」と呼ばれる新しいカテゴリを切り拓くことになります。

Sierra Nevada との出会い

1980年、ケン・グロスマンが創業した Sierra Nevada Brewing Co. は、フラッグシップの Pale Ale にカスケードを全面的に採用しました。このビールの爆発的なヒットが、アメリカンクラフトビール・ムーブメントの方向性を決定づけたと言われています。

現在のカスケード

半世紀を経た現在もカスケードはアメリカで最も広く栽培されるホップ品種のひとつです。アルファ酸は4.5〜7%と穏やかで、ペールエールやアンバーエールに最適。シトラ、モザイクなど新世代ホップが次々と登場するなかでも、そのバランスの良さと汎用性から根強い人気を誇っています。

出典

カスケード歴史クラフトビールアメリカ