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ホップとは?ビールに欠かせない植物の基礎知識

ホップ(学名:Humulus lupulus)はアサ科のつる性多年草で、ビール醸造に欠かせない原料のひとつです。ビールに使われるのは雌株の未受精の花(毬花)で、ルプリンと呼ばれる黄色い樹脂腺にアルファ酸や精油が含まれています。

ホップの歴史

ホップがビール醸造に使われ始めたのは8〜9世紀頃のヨーロッパとされています。それ以前はグルート(Gruit)と呼ばれるハーブ混合物でビールに風味をつけていました。12世紀にドイツの修道院でホップの使用が広まり、1516年のバイエルン純粋令(Reinheitsgebot)で「ビールの原料は大麦・水・ホップのみ」と定められたことで、ホップの地位が確立しました。

ビール醸造における役割

ホップは主に3つの役割を果たします。第一に、アルファ酸による苦味の付与。煮沸中にアルファ酸がイソアルファ酸に異性化し、モルトの甘みとバランスをとる苦味を生み出します。第二に、精油成分によるアロマとフレーバーの付与。品種によってシトラス、フローラル、トロピカルなど多様な香りが楽しめます。第三に、防腐効果。ホップの抗菌作用がビールの保存性を高めます。

主な産地

世界最大のホップ産地はアメリカのワシントン州ヤキマバレーとドイツのハラタウ地方です。近年はオーストラリアやニュージーランドも独自の品種で注目を集めています。世界全体のホップ栽培面積は約6万ヘクタールにのぼります。

出典

  • Wikipedia - ホップ: ホップ(Humulus lupulus)の植物学的特徴と歴史
  • BarthHaas: 世界のホップ栽培面積・生産量の統計データ
ホップ基礎知識歴史醸造