ベランダで育つのか? 5 / 10
第5話 2 分で読めます

つるの誘引テクニック

ホップのつるは放っておくと、あちこちに絡まって手が付けられなくなる。誘引(ゆういん) が必要だ。

ホップのつるは 右巻き(時計回り) に伸びる。上から見て時計回りだ。この性質を無視して逆方向に巻き付けようとすると、つるが外れたり折れたりする。必ず右巻きの方向に沿わせてやろう。

ベランダでの3つの誘引方法

1. ネット式(グリーンカーテン向き)

園芸用ネット(10cm角メッシュ)をベランダの柵から上階のひさしやフックに張る方法。グリーンカーテンとして日除け効果を最大化したいならこれだ。

設置のコツ: ネットは建物の壁から 10〜15cm離して 張る。壁にベタ付きだと風通しが悪くなり、病害虫のリスクが上がる。上部の固定はフックやS字金具を使い、強風で飛ばないようにしっかり固定しよう。

2. ひも式(省スペース向き)

丈夫な麻ひもを上からぶら下げ、つるを巻き付ける方法。スペースが限られる場合に便利だ。ベランダの物干し竿や手すりからひもを垂らし、鉢の近くにアンカー(重し)で固定する。

ひもの太さは 3mm以上 が必要。細すぎるとつるの重さで切れる。ジュートロープ(麻縄)が手に入りやすく、自然素材なのでシーズン終了後にそのまま廃棄できる。

3. 支柱式(コンパクト向き)

トマト用の円形支柱やオベリスクを鉢に立て、らせん状に誘引する方法。高さを2m以内に抑えたい場合に向いている。見た目もおしゃれで、ベランダのインテリアになる。

ただし高さの制限があるため、つるが支柱の頂上に達したら 摘心(先端を切る) して側枝を出させる。側枝のほうが毬花をつけやすいので、収量的にも合理的な方法だ。

誘引の実践テクニック

タイミング: つるが 20〜30cm に伸びたら誘引開始。これより短いと絡みつく力が弱く、これより長いと他のものに絡んでしまう。

巻き付け方: つるの先端を持ち、右巻きの方向に優しくネットやひもに沿わせる。最初の数巻きだけ手で導けば、あとはつるが自分の力で巻き付いていく。ホップのつるには 逆刺(ぎゃくし) と呼ばれる小さなトゲがあり、これがネットやひもに引っかかって固定される。

1本のひもに1本のつるが基本。 複数のつるが絡み合うと、収穫時に毬花を摘み取るのが大変になる。交差しそうなつるは早めに方向を変えてやろう。

高さの限界への対応: ベランダの場合、上に伸ばせる高さに限りがある。5mのつるを3mの高さに収めるには、いくつかの方法がある。

  • 頂上で 横方向に誘引: 上に達したつるを水平方向に這わせる
  • 摘心: 主つるの先端を切って側枝を出させる。側枝は主つるほど長く伸びない
  • 折り返し: 上で折り返して下向きに誘引する(ただし不自然な方向なので、つるが嫌がることもある)

誘引は週1回くらいのペースでチェックし、はみ出したつるを誘導してやるのが理想だ。成長期は本当にあっという間に伸びるので、サボるとすぐにジャングル化する。