ハーバル系ホップ一覧

ハーバル系の香りを持つホップ42品種を一覧。代表品種、香り、アルファ酸、合うビアスタイル、代替候補を確認できます。

ハーバルマイルドハーブグリーンティー

アドミラル

Admiral

イングランドのウスターシャーで開発された英国産高アルファホップ。Challenger × (Northdown × German) の交配から生まれ、柑橘系とハーバルが混じった英国らしいアロマを持つ。「アドミラル(提督)」の名にふさわしく、ビタリングに強力な存在感を示す。イングリッシュIPAや伝統的なビタービールに向く。

産地
イギリス / ヨーロピアン
アルファ酸
13.0–16.0%
香り
柑橘、ハーバル、樹脂
スタイル
イングリッシュIPA、ビタービール、ストロングエール
代替候補
ヘルクレス、ポラリス、ナゲット

セレイア

Celeia

スロベニアのホップ研究所で開発され、EU農産物保護指定(PGI)を受けた品種。Styrian Goldingを親に持ち、その繊細なフローラルとスパイシーな特性を引き継ぐ。軽やかでエレガントなアロマはヨーロピアンラガーやウィートビールに最適。テロワールを大切にするクラフトブルワーに支持されている。

産地
スロベニア / ヨーロピアン
アルファ酸
3.0–5.0%
香り
フローラル、スパイシー、ハーバル、マイルドアーシー
スタイル
ピルスナー、ラガー、ウィートビール
代替候補
トラディション、テトナング、スティリアンゴールディング

チャレンジャー

Challenger

1972年にイギリスのWye Collegeが開発したデュアルパーパスホップ。シダーウッドやグリーンティーのような上品なアロマが特徴で、イギリスのリアルエールに深みを与える。ビタリングとレイトアディションの両方で優れた性能を発揮する。

産地
イギリス / ヨーロピアン
アルファ酸
6.5–8.5%
香り
シダーウッド、グリーンティー、スパイシー
スタイル
ビター、ESB、ゴールデンエール、ポーター
別名・検索語
チャレンジャー、Challenger hop、チャレンジャーホップ
代替候補
イースト・ケント・ゴールディングス、ペルレ、ソブリン

コロンバス

Columbus

CTZ(Columbus/Tomahawk/Zeus)と総称される高アルファ酸ホップの代表格。強力なビタリング能力を持ちながら、ドライホッピングではハーバルでダンクな独特のアロマを発揮する。IPAのビタリングホップとして広く使われている。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
14.0–18.0%
香り
ハーバル、スパイシー、松
スタイル
IPA、スタウト、バーレイワイン
別名・検索語
コロンブス、Columbus hop、コロンブスホップ、CTZ
代替候補
ニューポート、チヌーク、ナゲット

デルタ

Delta

Hopsteiner社が開発したアメリカンアロマホップ。穏やかなシトラスとフローラルのアロマを持ち、主張が強くない分、複数のホップとのブレンドに適している。大型のアメリカンラガーブランドでも採用されるほどの汎用性を誇り、クラフトでも商業ビールでも安定して使いやすい万能型品種。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
6.0–8.0%
香り
マイルドシトラス、フローラル、スパイシー、ハーバル
スタイル
ライトラガー、アメリカンエール、ピルスナー
代替候補
サンティアム、スターリング、バンガード

ドクタールディ

Dr. Rudi

「ドクター ルーディ」の名で知られるニュージーランドのベテランホップ品種。1970年代から栽培されており、NZホップのパイオニア的存在。パインとレモンのシャープなアロマが特徴で、初期のニュージーランドクラフトビール文化を支えた。現在も安価で安定したビタリング・アロマホップとして国内外の醸造所に使われている。

産地
ニュージーランド / NZ・オーストラリア
アルファ酸
10.0–12.0%
香り
パイン、レモン、スパイシー、ハーバル
スタイル
NZペールエール、IPA、ラガービタリング
代替候補
サザンクロス、パシフィックジェイド、スティクルブラクト

ファーストゴールド

First Gold

ドワーフホップ(矮性ホップ)の先駆けとして開発されたイギリスの革新的品種。通常より低い草丈で省スペース・省コスト栽培が可能なため「ファーストゴールド」の名が付いた。スパイシーでハーバルなイングリッシュホップのキャラクターを持ちながら独特のスパイス感も加わる。収穫量の安定性も高く、英国ホップ農家に支持される実用品種。

産地
イギリス / ヨーロピアン
アルファ酸
6.5–8.5%
香り
ハーバル、スパイシー、フローラル、スパイス
スタイル
ビター、ESB、ゴールデンエール、プレミアムビター
代替候補
ソブリン、ペルレ、スティリアンゴールディング

ハラタウ・ミッテルフリュー

Hallertau Mittelfrüh

ドイツ・ハラタウ地方原産のノーブルホップ。穏やかなフローラルとスパイシーなアロマが特徴で、ドイツのラガービールスタイルに欠かせない存在。病害に弱く栽培が難しいため生産量が限られるが、その上品な風味で根強い人気を持つ。

産地
ドイツ / ヨーロピアン
アルファ酸
3.0–5.5%
香り
フローラル、スパイシー、マイルドハーブ
スタイル
ヘレス、ピルスナー、ヴァイツェン、ケルシュ
別名・検索語
Hallertau Mittelfruh、Hallertau Mittelfrüh、Mittelfruh、Mittelfrüh
代替候補
テトナング、シュパルト、ヘルスブルッカー

ヘルガ

Helga

「サザンハラタウ」とも呼ばれるオーストラリア産ノーブルスタイルホップ。ドイツのハラタウミットフリューの特徴をオーストラリアで再現するよう育種されており、フローラルでスパイシーな上品なアロマが特徴。ラガーやピルスナーなど繊細なスタイルに最適で、ヨーロッパスタイルを南半球で醸造する際の定番選択肢として活躍している。

産地
オーストラリア / NZ・オーストラリア
アルファ酸
5.0–7.0%
香り
フローラル、マイルドスパイシー、ハーバル、ソフト
スタイル
ピルスナー、ラガー、ケルシュスタイル
代替候補
ウルトラ、テトナング、ペルレ

IBUKI

IBUKI

サッポロビールが開発した日本のビタリング・アロマ兼用ホップ。繊細なフローラルアロマとクリーンな苦味が特徴で、国産ビールの品質を支える重要な品種。岩手県遠野市を中心に栽培されており、日本のホップ栽培文化の象徴的存在。

産地
日本 / 日本
アルファ酸
8.0–12.0%
香り
フローラル、マイルドシトラス、ハーバル
スタイル
ピルスナー、ラガー、ペールエール
別名・検索語
イブキ、伊吹ホップ、Ibuki hop、伊吹
代替候補
かいこがね、デルタ、信州早生

かいこがね

Kaikogane

岩手県で育種された日本の在来種ホップ。穏やかなフローラルとハーバルなアロマが特徴で、国産ビールの風味基盤として使われてきた品種。名前は「黄金の繭」に由来し、岩手県の養蚕文化との関わりを示す。近年はクラフトビールでも再評価が進んでいる。

産地
日本(岩手県) / 日本
アルファ酸
5.0–8.0%
香り
フローラル、ハーバル、マイルドシトラス
スタイル
ラガー、ピルスナー、ペールエール
別名・検索語
カイコガネ、Kaikogane hop、カイコガネホップ、鶴岡ホップ
代替候補
IBUKI、デルタ、サンティアム

きたみどり

Kitamidori

北海道で開発された日本のビタリングホップ。クリーンな苦味とマイルドなハーバルアロマが特徴で、大手ビールメーカーのラガー製造に使われてきた。「北の緑」を意味する名前は北海道のホップ畑の風景に由来。国産ホップ栽培の歴史を支える重要品種のひとつ。

産地
日本(北海道) / 日本
アルファ酸
7.0–10.0%
香り
ハーバル、スパイシー、マイルドフローラル
スタイル
ラガー、ピルスナー、ペールエール
別名・検索語
きたみどり、Kitamidori hop、北みどり、きたみどりホップ
代替候補
信州早生、セレクト、ペルレ

リバティ

Liberty

ハラタウミットフリューの後継として開発されたUSDAアロマホップ。ノーブルホップのようなマイルドなハーバル・スパイシーアロマが特徴で、ドイツスタイルやラガービールへの応用に最適。低アルファ酸ながら香りの品質が高く、ファインアロマホップとして評価されている。カスケードやシトラのような主張の強い品種とは異なる、控えめで洗練されたアメリカ産ホップ。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
3.0–5.0%
香り
ハーバル、スパイシー、フローラル、マイルド
スタイル
ピルスナー、ライトラガー、ケルシュ
代替候補
マウントフッド、サンティアム、ウィラメット

マウントフッド

Mt. Hood

オレゴン州マウントフッド山名を冠したアメリカ産ノーブル系ホップ。ドイツのハラタウ品種を親に持ち、シナモンとスパイシーなハーバル香が特徴。軽やかで上品な印象はドイツスタイルのビールに最適で、ピルスナーやケルシュに繊細さを加える。アメリカ土壌で作るヨーロッパスタイルの醸造に定番の選択肢。

産地
アメリカ(オレゴン州) / アメリカン
アルファ酸
4.0–7.0%
香り
フローラル、スパイシー、ハーバル、シナモン
スタイル
ケルシュ、ヘレス、ウィートビール、セゾン
代替候補
クリスタル、スターリング、リバティ

ニューポート

Newport

マグナムを親に持つUSDA開発の高アルファビタリングホップ。クリーンな苦味とスパイシーなハーバルアロマが特徴で、ペレット効率が高い。スタウトやポーターなど濃厚なビールのベースビタリングに向いており、大量投入しても嫌味が出にくいクリーンな苦味が醸造家に支持されている。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
13.5–17.0%
香り
スパイシー、ハーバル、ダーク
スタイル
スタウト、ポーター、バーレイワイン、ラガービタリング
代替候補
コロンバス、ウィラメット、ナゲット

ノーザンブルワー

Northern Brewer

1934年にイギリスのWye Collegeで開発された歴史ある品種。ウッディでミントのようなアロマが特徴で、Anchor Steam Beer(カリフォルニアコモン)の主要ホップとして有名。イギリスからドイツまで広く栽培され、多くの品種の親としても重要。

産地
イギリス / ヨーロピアン
アルファ酸
8.0–10.0%
香り
ウッディ、ミント、ハーバル、アーシー
スタイル
ESB、ポーター、カリフォルニアコモン、ラガー
別名・検索語
ノーザンブルーワー、Northern Brewer hop、ノーザンブルーワーホップ
代替候補
ファグル、スティリアンゴールディング、ザーツ

ナゲット

Nugget

1970年代にUSDA育種プログラムで開発されたアメリカのビタリングホップ。高アルファ酸と安定した品質で商業醸造所に広く普及した。クリーンな苦味とマイルドなハーバル・樹脂系アロマが特徴で、スタウトやアンバーエールなどモルト主体のスタイルに相性がいい。現在も安定供給される定番品種。

産地
アメリカ(オレゴン州) / アメリカン
アルファ酸
11.0–14.0%
香り
ハーバル、スパイシー、樹脂
スタイル
アンバーエール、スタウト、IPA
代替候補
コロンバス、ウィラメット、ブラボー

オパール

Opal

HVG(Hopfenverwertungsgenossenschaft)が開発したドイツの万能ホップ。エレガントなフローラルとスパイシーなバランスが特徴で、ビタリングとアロマ添加の両方に対応できる汎用性の高さが評価される。ドイツの伝統品種の上品さを保ちながら適度なアルファ酸を持ち、ヘレスやケルシュのファインチューニングに使われる。

産地
ドイツ(バイエルン州) / ヨーロピアン
アルファ酸
5.0–8.0%
香り
フローラル、スパイシー、ハーバル、シトラス
スタイル
ヘレス、ケルシュ、ペールエール
代替候補
ペルレ、スティリアンゴールディング、シュパルト

パシフィックジェイド

Pacific Jade

ニュージーランドのHort Research開発品種。古いNZアルビ(Smooth Cone)とドイツのNorthern Brewerの交配から生まれ、ブラックペッパーとスパイシー柑橘の独特なアロマを持つ。高アルファでビタリング効率が良く、アロマ添加でも個性的な香りを与える。NZのテロワールを感じる力強い品種として国際的に評価されている。

産地
ニュージーランド / NZ・オーストラリア
アルファ酸
12.0–14.0%
香り
ブラックペッパー、柑橘、スパイシー、ハーバル
スタイル
ラガービタリング、IPA、アンバーエール
代替候補
サザンクロス、ドクタールディ、エラ

ペルレ

Perle

ドイツの Hüll 研究所で Northern Brewer を親に開発されたデュアルパーパスホップ。クリーンなビタリングとマイルドなスパイシー・フローラルアロマを兼ね備え、ドイツのラガーからアメリカンスタイルまで幅広く使える。栽培が容易で収量も安定している。

産地
ドイツ / ヨーロピアン
アルファ酸
6.0–9.0%
香り
スパイシー、フローラル、ハーバル、フルーティ
スタイル
ラガー、ペールエール、ポーター、スタウト
別名・検索語
パール、Perle hop、パールホップ、ペルレ
代替候補
オーロラ、オパール、ソブリン

ポラリス

Polaris

世界最高レベルのアルファ酸(最大23%)を持つドイツ産超高アルファホップ。さらに驚くべきはミントとスペアミントを想わせる強烈なアロマで、高アルファとユニークな香りの組み合わせが唯一無二の存在感を放つ。少量使用で圧倒的な苦味を実現しながら、ミント系の清涼感という想定外のアロマを同時に与える実験的なホップ。

産地
ドイツ(バイエルン州) / ヨーロピアン
アルファ酸
18.0–23.0%
香り
ミント、スペアミント、ハーバル、柑橘
スタイル
トリプルIPA、インペリアルビタリング、ミントビール
代替候補
ノーザンブルワー、アドミラル、ザーツ

プライドオブリングウッド

Pride of Ringwood

オーストラリアを代表するレガシーホップ品種。1953年に開発され、数十年にわたってフォスターズやVBなどの国民的ラガーブランドを支えてきた。アーシーでハーバルな「古典的オーストラリアビール」の香りを作る品種として知られ、南半球のホップ産業の礎を築いた歴史的存在。オーストラリアのビール史を語る上で欠かせないアイコン品種。

産地
オーストラリア / NZ・オーストラリア
アルファ酸
7.0–10.0%
香り
アーシー、ハーバル、マリン、クラシック
スタイル
オーストラリアンラガー、ビタリング、プレミアムラガー
代替候補
スティクルブラクト、信州早生、ノーザンブルワー

ザーツ

Saaz

チェコのジャテツ(ドイツ語名ザーツ)地方で700年以上栽培されてきた世界最古のノーブルホップのひとつ。穏やかでスパイシー、ハーバルなアロマはピルスナーウルケルに代表されるチェコラガーの核となる。繊細で上品な香りが特徴。

産地
チェコ / ヨーロピアン
アルファ酸
2.5–4.5%
香り
スパイシー、ハーバル、アーシー
スタイル
ピルスナー、チェコラガー、ベルジャンエール
別名・検索語
ザーツ、ザーツホップ、Saaz hop、チェコホップ
代替候補
スティリアンゴールディング、テトナング、シュパルト

サンティアム

Santiam

テタングとハラタウ由来の系統を持つUSDAアロマホップ。ノーブルホップの特徴であるハーバルでスパイシーな繊細さをアメリカ産でも発揮できるよう育種された。オレゴン州の醸造所を中心に普及し、ドイツスタイルのウィートやケルシュ醸造時のノーブルホップ代替として人気を集める。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
5.0–7.0%
香り
ハーバル、スパイシー、フローラル、マイルドシトラス
スタイル
ウィートビール、ケルシュ、ジャーマンスタイル
代替候補
デルタ、スターリング、マウントフッド

セレクト

Select

ハラタウ産の上品なノーブル系アロマホップ。Hallertau Mittelfruehに近い性格を持ちながら、栽培の安定性が向上している。マイルドなフローラルとハーバルの組み合わせが特徴で、ドイツラガーや繊細なピルスナーに向く。名前の通り「厳選された」品質を追求した品種で、ドイツのプレミアム醸造所で好まれる洗練されたアロマホップ。

産地
ドイツ(バイエルン州) / ヨーロピアン
アルファ酸
3.0–6.5%
香り
マイルドフローラル、ハーバル、スパイシー
スタイル
ピルスナー、ラガー、ケルシュ
代替候補
ザーツ、テトナング、スティリアンゴールディング

信州早生

Shinshu Wase

長野県で開発された日本の伝統的ホップ品種。穏やかなハーバルアロマと安定した苦味が特徴。国産大手ビールの風味基盤として長年使用されてきたが、近年は栽培面積が減少傾向にある。日本のビール醸造史を語る上で欠かせない品種。

産地
日本(長野県) / 日本
アルファ酸
6.0–10.0%
香り
ハーバル、スパイシー、アーシー
スタイル
ラガー、ペールエール
別名・検索語
信州早生、信州早生ホップ、Shinshu Wase、シンシュウワセ
代替候補
きたみどり、スティリアンゴールディング、ザーツ

ソブリン

Sovereign

ワイホップス(Wye Hops)が開発した現代的なイギリスアロマホップ。伝統的なイングリッシュホップのハーバルでフローラルな特徴を引き継ぎながら、より洗練されたアロマプロファイルを持つ。イングリッシュビターやペールエールのクラシックな香りを現代の醸造に取り込みたいブルワーに人気で、英国産ホップの新世代を担う品種。

産地
イギリス / ヨーロピアン
アルファ酸
4.5–6.5%
香り
ハーバル、フローラル、スパイシー、マイルド
スタイル
ビター、ペールエール、ESB、イングリッシュIPA
代替候補
ペルレ、スティリアンゴールディング、オパール

シュパルト

Spalt

ドイツ・バイエルン州シュパルト地方で数百年にわたり栽培されてきたノーブルホップの一種。ザーツに似た穏やかなスパイシー・ハーバルなアロマが特徴で、ドイツの伝統的なラガーやボックに欠かせない品種。栽培地域が限定されるため希少性が高い。

産地
ドイツ / ヨーロピアン
アルファ酸
4.0–5.5%
香り
スパイシー、ハーバル、フローラル
スタイル
ラガー、ピルスナー、ボック、ケルシュ
別名・検索語
シュパルト、Spalt hop、シュパルトホップ、Spalter
代替候補
テトナング、スティリアンゴールディング、セレイア

スターリング

Sterling

チェコのザーツとアメリカ品種を交配して生まれたUSDA育種品種。ノーブルホップに近い上品なフローラルとスパイシーさを持ちながら、ヨーロッパ産より収量が安定している。ピルスナーやケルシュなど繊細なヨーロッパスタイルをアメリカで醸造する際に選ばれる汎用性の高いホップ。

産地
アメリカ(オレゴン州) / アメリカン
アルファ酸
6.0–9.0%
香り
フローラル、スパイシー、ハーバル、柑橘
スタイル
ピルスナー、ケルシュ、セゾン
代替候補
マウントフッド、デルタ、サンティアム

スティクルブラクト

Sticklebract

ニュージーランドの歴史あるホップ品種のひとつ。1960〜70年代から栽培されており、NZホップのパイオニア的存在。パインとハーバルのしっかりしたアロマを持ち、現代のNZホップブームを牽引したネルソンソーヴィンとは異なるクラシックで力強い風味プロファイルが特徴。NZホップの歴史を探るビールファンやヴィンテージスタイルへの関心から再評価が進んでいる。

産地
ニュージーランド / NZ・オーストラリア
アルファ酸
9.0–12.0%
香り
パイン、ハーバル、アーシー、リジン
スタイル
NZペールエール、ペールエール、レッドエール
代替候補
スーパーアルファ、ドクタールディ、プライドオブリングウッド

スティリアンゴールディング

Styrian Golding

スロベニアで栽培されるファグル系統の品種で、名前に反してゴールディングスとは関係がない。穏やかなフローラルとスパイシーなアロマが特徴で、ヨーロッパの多くのクラシックなビールスタイルに使われる。ベルギーやイギリスのエールに特に人気。

産地
スロベニア / ヨーロピアン
アルファ酸
4.5–6.0%
香り
フローラル、スパイシー、アーシー、ハーバル
スタイル
ベルジャンエール、ESB、ラガー、ペールエール
別名・検索語
Styrian Goldings、Styrian Golding hop、スタイリアンゴールディングス、スタイリアン
代替候補
ザーツ、テトナング、イースト・ケント・ゴールディングス

スルタン

Sultan

中東のスルタンを想起させる名を持つ独特なアロマホップ。モロッカンスパイスを思わせるエキゾチックなハーバル香と甘い柑橘が混ざり合う唯一無二の個性が特徴。高アルファ酸でビタリング効率も良く、セゾンやベルジャンスタイルなど風味の複雑さを大切にするビールに新しい次元をもたらす。

産地
アメリカ(ワシントン州) / アメリカン
アルファ酸
13.0–15.0%
香り
モロッカンスパイス、ハーバル、甘みある柑橘
スタイル
セゾン、IPA、ベルジャンストロングエール
代替候補
コロンバス、ナゲット、スターリング

サマー

Summer

オーストラリアのKirby Meyersが開発した繊細なアロマホップ。アプリコットと桃を思わせる淡いフルーティ香が特徴で、苦味は控えめ。その名の通り夏に飲みたい爽やかでライトなビールに最適で、ブロンドエールやサマーエールに柔らかいフルーツ感を加える。オーストラリア固有のホップ品種の中でも繊細さが際立つ存在。

産地
オーストラリア / NZ・オーストラリア
アルファ酸
5.6–6.4%
香り
アプリコット、モモ、マイルドハーブ
スタイル
ブロンドエール、サマーエール、セゾン
代替候補
ラカウ、ワカトゥ、ハラタウ・ミッテルフリュー

スーパーアルファ

Super Alpha

ニュージーランドのHorticulture NZが開発した商業向けビタリングホップ。高アルファ酸と安定した品質でニュージーランドの主力輸出ホップのひとつ。ハーバルで樹脂感のあるクリーンな苦味が得られ、ラガーのビタリングからIPAの基盤作りまで幅広く対応。コスト効率の高さで大規模醸造所にも採用されている。

産地
ニュージーランド / NZ・オーストラリア
アルファ酸
11.0–13.5%
香り
ハーバル、樹脂、パイン
スタイル
IPAビタリング、ラガー、ペールエール
代替候補
スティクルブラクト、ドクタールディ、ラカウ

ターゲット

Target

1972年にWye Collegeが開発したイギリスの高アルファ酸ビタリングホップ。セージのようなスパイシーでハーバルなアロマが特徴で、クリーンな苦味を提供する。イギリスのビターやポーターのビタリングに広く使われ、イギリス国内で最も栽培面積の大きい品種のひとつ。

産地
イギリス / ヨーロピアン
アルファ酸
9.5–13.0%
香り
スパイシー、ハーバル、セージ、シトラス
スタイル
ビター、ESB、ポーター、スタウト
別名・検索語
ターゲット、Target hop、ターゲットホップ
代替候補
オパール、ペルレ、スティリアンゴールディング

テトナング

Tettnang

ドイツ南部テトナング地方原産のノーブルホップ。ハラタウ・ミッテルフリューと似た穏やかなスパイシー・フローラルのアロマを持ちながら、ややハーバルなニュアンスが強い。ドイツやベルギーの伝統的スタイルで広く使われる。

産地
ドイツ / ヨーロピアン
アルファ酸
3.5–5.5%
香り
スパイシー、フローラル、ハーバル
スタイル
ピルスナー、ラガー、ベルジャンウィット
別名・検索語
テトナング、Tettnang hop、テトナングホップ、Tettnanger
代替候補
スティリアンゴールディング、シュパルト、セレイア

トラディション

Tradition

ドイツの伝統を名に刻む純粋培養の農業品種。ハラタウ産の古典的なアロマとドイツビール純粋令に合う清潔な苦味を特徴とし、オクトーバーフェストビールやミュンヘナースタイルに特に向く。「伝統」を守るドイツ大手醸造所の多くが使用する定番品種で、バイエルン農業の遺産として保護栽培されている。

産地
ドイツ(バイエルン州) / ヨーロピアン
アルファ酸
5.0–7.0%
香り
ハーバル、フローラル、スパイシー、マイルドアーシー
スタイル
バイエルンラガー、ミュンヘナーヘレス、メルツェン
代替候補
セレイア、テトナング、ペルレ

ウルトラ

Ultra

ザーツ(Saaz)を親に持つ三倍体アメリカンホップ。ノーブルホップの繊細さをアメリカのテロワールで表現しており、低アルファ酸でありながら上質なフローラル・スパイシーアロマを供給する。輸入ノーブルホップの代替として開発されたが、現在はその独自の繊細なアロマが評価され、精密なアロマを要するスタイルに採用されている。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
2.0–3.5%
香り
フローラル、マイルドスパイシー、ハーバル
スタイル
ピルスナー、ライトラガー、ケルシュ、ヘレス
代替候補
リバティ、スターリング、マウントフッド

バンガード

Vanguard

ハラタウミットフリューとアメリカン品種の交配から生まれたUSDA開発ホップ。ノーブルホップの風味をアメリカで再現するために育種され、スパイシーでハーバルな香りが特徴。ピルスナーやラガースタイルに向いており、ヨーロッパスタイルをアメリカで醸造する際の代替ノーブルホップとして人気を集める。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
5.5–6.5%
香り
スパイシー、ハーバル、マイルドシトラス
スタイル
ピルスナー、ヘレス、ジャーマンスタイルエール
代替候補
デルタ、サンティアム、スターリング

ヴィック・シークレット

Vic Secret

オーストラリア・ヴィクトリア州で開発された高アルファ酸ホップ。パイナップルとパッションフルーツのトロピカルアロマに松の清涼感が加わった独特のプロファイル。Galaxyに次ぐオーストラリアの注目品種として、世界のクラフトビールシーンで存在感を高めている。

産地
オーストラリア / NZ・オーストラリア
アルファ酸
14.0–17.0%
香り
パイナップル、パッションフルーツ、松、ハーブ
スタイル
IPA、ダブルIPA、ペールエール
別名・検索語
ヴィックシークレット、ビクシークレット、Vic Secret hop、Vic Secret hops
代替候補
ギャラクシー、ワイメア、シムコー

ウィラメット

Willamette

イギリスのファグル(Fuggle)を親に持つ1976年リリースのアメリカンアロマホップ。穏やかなフローラルとウッディなアロマはイングリッシュスタイルからアメリカンスタイルまで幅広く使える。ビタリングよりもレイトアディションやドライホッピングに適する。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
4.0–6.0%
香り
フローラル、ハーバル、ウッディ、スパイシー
スタイル
ペールエール、ESB、アンバーエール、ポーター
別名・検索語
ウィラメット、Willamette hop、ウィラメットホップ、ウィラメット川
代替候補
マウントフッド、リバティ、デルタ

ゼウス

Zeus

CTZ(Columbus・Tomahawk・Zeus)として知られるホップ群の一品種。15%超のアルファ酸を持つ代表的な高ビタリングホップで、強烈なブラックペッパー感と樹脂系アロマが特徴。ダブルIPAやインペリアルスタウトにパンチのある苦味の基盤を作るのに重宝される北米商業醸造の定番。

産地
アメリカ(ワシントン州) / アメリカン
アルファ酸
14.0–17.0%
香り
ブラックペッパー、樹脂、ハーバル
スタイル
IPAビタリング、インペリアルスタウト、ダブルIPA
代替候補
ナゲット、ウォリアー、ブラボー