フローラル系ホップ一覧

フローラル系の香りを持つホップ47品種を一覧。代表品種、香り、アルファ酸、合うビアスタイル、代替候補を確認できます。

フローラルハニー

アフタナム

Ahtanum

ヤキマバレーの先住民の土地名を冠したアメリカ産アロマホップ。グレープフルーツとフローラルを組み合わせた明るい柑橘香が特徴で、カスケードに似た印象を与えながら独自の個性を持つ。苦味は中程度でバランスよく、シトラスを活かしたペールエールやウィートエールに向く。

産地
アメリカ(ワシントン州) / アメリカン
アルファ酸
5.7–6.3%
香り
柑橘、フローラル、パイン、グレープフルーツ
スタイル
ペールエール、アメリカンIPA、ウィートエール
代替候補
カスケード、クリスタル、タホマ

アマリロ

Amarillo

ワシントン州の Virgil Gamache Farms が発見した野生種由来のホップで、商標登録された品種。オレンジやレモンの華やかなシトラスアロマが特徴で、アメリカンIPAやペールエールに明るいフルーティな個性を与える。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
8.0–11.0%
香り
オレンジ、レモン、フローラル、トロピカル
スタイル
IPA、ペールエール、ブロンドエール
別名・検索語
アマリロ、Amarillo hop、アマリロホップ、アマリロビール
代替候補
センテニアル、タホマ、トライアンフ

オーロラ

Aurora

スロベニアで開発された多目的ホップ。Northern BrewerとStyrian Goldingの交配から生まれ、ハラタウ系のスパイシーさとフローラルな優雅さを兼ね備える。ビタリングとアロマの両方で使えるバランスの良さが評価され、スロベニアを代表するホップのひとつとして広くヨーロッパ市場に流通している。

産地
スロベニア / ヨーロピアン
アルファ酸
7.0–12.0%
香り
フローラル、スパイシー、フルーティ
スタイル
ピルスナー、ペールエール、ヘレス
代替候補
ペルレ、ヘルスブルッカー、ハラタウ・ミッテルフリュー

ブラボー

Bravo

ウェストコーストで2006年に登録されたアメリカの高アルファビタリングホップ。15〜17%という高アルファ酸ながら、フルーツとフローラルの豊かなアロマを持つ二面性が特徴。ホップ農園でも栽培しやすく安定した収量が得られるため、商業醸造での普及が進んだ。ビタリングとアロマ添加の両方で個性が発揮できる汎用ホップ。

産地
アメリカ(ワシントン州) / アメリカン
アルファ酸
14.0–17.0%
香り
フルーティ、フローラル、スパイシー、樹脂
スタイル
ダブルIPA、アンバーエール、ウェストコーストIPA
代替候補
ウィラメット、ナゲット、クラスター

カスケード

Cascade

1972年にUSDAとオレゴン州立大学が共同開発したアメリカンクラフトビール革命の象徴的品種。フローラルでシトラスのアロマが特徴で、Sierra Nevada Pale Aleをはじめ数多くの名作ビールに使用されている。現在もアメリカで最も広く栽培されるホップのひとつ。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
4.5–7.0%
香り
フローラル、シトラス、グレープフルーツ
スタイル
ペールエール、IPA、アメリカンウィート
別名・検索語
カスケード、Cascade hop、カスケードホップ、カスケードビール
代替候補
アフタナム、タホマ、センテニアル

セレイア

Celeia

スロベニアのホップ研究所で開発され、EU農産物保護指定(PGI)を受けた品種。Styrian Goldingを親に持ち、その繊細なフローラルとスパイシーな特性を引き継ぐ。軽やかでエレガントなアロマはヨーロピアンラガーやウィートビールに最適。テロワールを大切にするクラフトブルワーに支持されている。

産地
スロベニア / ヨーロピアン
アルファ酸
3.0–5.0%
香り
フローラル、スパイシー、ハーバル、マイルドアーシー
スタイル
ピルスナー、ラガー、ウィートビール
代替候補
トラディション、テトナング、スティリアンゴールディング

センテニアル

Centennial

「スーパーカスケード」の異名を持つ、カスケードよりも強いシトラスとフローラルのアロマを併せ持つ品種。1990年にリリースされ、ビタリングとアロマの両方で優れたパフォーマンスを発揮する。Bell's Two Hearted Aleの主要ホップとして有名。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
9.5–11.5%
香り
シトラス、フローラル、レモン
スタイル
IPA、ペールエール、アメリカンバーレイワイン
別名・検索語
センテニアル、Centennial hop、センテニアルホップ、100年記念ホップ
代替候補
アマリロ、ロラール、トライアンフ

クラスター

Cluster

アメリカで最も古い在来種ホップのひとつで、19世紀から栽培されてきた歴史品種。かつては米国産ビールの大半に使われ、バドワイザーなど大手ブランドの風味を長年支えてきた。フローラルとスパイシーの組み合わせは「アメリカのビール」を象徴するアロマ。クラフトブームの今、そのレトロな個性が再評価されている。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
5.5–8.5%
香り
フローラル、スパイシー、アーシー
スタイル
アメリカンラガー、アンバーエール、ポーター
代替候補
ウィラメット、イースト・ケント・ゴールディングス、スティリアンゴールディング

クリスタル

Crystal

ドイツのハラタウミットフリュー由来の血統を持つアメリカ産アロマホップ。エレガントなフローラルとシナモンを思わせるスパイシーさが特徴。苦味は穏やかで、ペールエールやヴァイツェンなどライトなスタイルに繊細な香りを与える。ジャーマンスタイルのアメリカ版醸造に重宝される品種。

産地
アメリカ(オレゴン州) / アメリカン
アルファ酸
3.5–5.5%
香り
フローラル、スパイシー、シナモン、柑橘
スタイル
ペールエール、ヴァイツェン、ケルシュ
代替候補
マウントフッド、スターリング、ウィラメット

デルタ

Delta

Hopsteiner社が開発したアメリカンアロマホップ。穏やかなシトラスとフローラルのアロマを持ち、主張が強くない分、複数のホップとのブレンドに適している。大型のアメリカンラガーブランドでも採用されるほどの汎用性を誇り、クラフトでも商業ビールでも安定して使いやすい万能型品種。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
6.0–8.0%
香り
マイルドシトラス、フローラル、スパイシー、ハーバル
スタイル
ライトラガー、アメリカンエール、ピルスナー
代替候補
サンティアム、スターリング、バンガード

イースト・ケント・ゴールディングス

East Kent Goldings

イングランド南東部ケント地方で数百年にわたり栽培されてきた由緒あるイギリスホップの代表格。蜂蜜のようなフローラルアロマと穏やかなスパイシーさが特徴。イギリスのトラディショナルエールに不可欠な品種で、ESBやビターの風味の要。

産地
イギリス / ヨーロピアン
アルファ酸
4.5–7.0%
香り
フローラル、ハニー、スパイシー、アーシー
スタイル
ESB、ビター、ペールエール、ゴールデンエール
別名・検索語
EKG、East Kent Golding、East Kent Goldings hop、イーストケントゴールディングス
代替候補
スティリアンゴールディング、ファグル、ペルレ

エラ

Ella

オーストラリアで開発されたアロマホップ。スパイシーでフローラルなアロマにアニスの独特なニュアンスが加わる。ヨーロッパのノーブルホップ的な上品さとオーストラリア品種ならではのユニークさを兼ね備えた品種。

産地
オーストラリア / NZ・オーストラリア
アルファ酸
13.0–17.0%
香り
スパイシー、フローラル、アニス、トロピカル
スタイル
IPA、ペールエール、ベルジャンエール
別名・検索語
エラ、Ella hop、エラホップ、Stella
代替候補
コハツ、パシフィックジェイド、ワカトゥ

エンデバー

Endeavour

チャールズ・ファーラム社が開発したイギリスの個性派ホップ。オレンジの花を思わせる独特のフローラル・シトラスアロマが特徴で、従来のイングリッシュホップとは一線を画す。中〜高アルファでビタリング効率も良く、モダンなイングリッシュIPAやペールエールで注目される革新的品種。

産地
イギリス / ヨーロピアン
アルファ酸
8.0–10.0%
香り
オレンジブロッサム、シトラス、スパイス、フローラル
スタイル
ペールエール、IPA、ゴールデンエール
代替候補
ファーストゴールド、オパール、センテニアル

ファーストゴールド

First Gold

ドワーフホップ(矮性ホップ)の先駆けとして開発されたイギリスの革新的品種。通常より低い草丈で省スペース・省コスト栽培が可能なため「ファーストゴールド」の名が付いた。スパイシーでハーバルなイングリッシュホップのキャラクターを持ちながら独特のスパイス感も加わる。収穫量の安定性も高く、英国ホップ農家に支持される実用品種。

産地
イギリス / ヨーロピアン
アルファ酸
6.5–8.5%
香り
ハーバル、スパイシー、フローラル、スパイス
スタイル
ビター、ESB、ゴールデンエール、プレミアムビター
代替候補
ソブリン、ペルレ、スティリアンゴールディング

ファグル

Fuggle

1875年にイングランドのリチャード・ファグルが発見した伝統的なイギリスホップ。ウッディでアーシーな穏やかなアロマがイギリスのリアルエールの味わいを形作る。100年以上の歴史を持ち、多くのアメリカン品種の祖先でもある。

産地
イギリス / ヨーロピアン
アルファ酸
3.0–5.6%
香り
ウッディ、アーシー、フローラル、マイルドフルーツ
スタイル
ESB、ビター、ポーター、スタウト
別名・検索語
ファグル、Fuggle hop、ファグルホップ、Fuggles
代替候補
イースト・ケント・ゴールディングス、スティリアンゴールディング、ノーザンブルワー

ハラタウ・ミッテルフリュー

Hallertau Mittelfrüh

ドイツ・ハラタウ地方原産のノーブルホップ。穏やかなフローラルとスパイシーなアロマが特徴で、ドイツのラガービールスタイルに欠かせない存在。病害に弱く栽培が難しいため生産量が限られるが、その上品な風味で根強い人気を持つ。

産地
ドイツ / ヨーロピアン
アルファ酸
3.0–5.5%
香り
フローラル、スパイシー、マイルドハーブ
スタイル
ヘレス、ピルスナー、ヴァイツェン、ケルシュ
別名・検索語
Hallertau Mittelfruh、Hallertau Mittelfrüh、Mittelfruh、Mittelfrüh
代替候補
テトナング、シュパルト、ヘルスブルッカー

ヘルガ

Helga

「サザンハラタウ」とも呼ばれるオーストラリア産ノーブルスタイルホップ。ドイツのハラタウミットフリューの特徴をオーストラリアで再現するよう育種されており、フローラルでスパイシーな上品なアロマが特徴。ラガーやピルスナーなど繊細なスタイルに最適で、ヨーロッパスタイルを南半球で醸造する際の定番選択肢として活躍している。

産地
オーストラリア / NZ・オーストラリア
アルファ酸
5.0–7.0%
香り
フローラル、マイルドスパイシー、ハーバル、ソフト
スタイル
ピルスナー、ラガー、ケルシュスタイル
代替候補
ウルトラ、テトナング、ペルレ

ヘルスブルッカー

Hersbrucker

ドイツ・フランケン地方のヘルスブルック近郊で栽培されるアロマホップ。穏やかなフローラルとフルーティなアロマが特徴で、ドイツのヴァイツェンやラガーに繊細な香りを加える。低アルファ酸のため主にレイトアディションやアロマ用途に使われる。

産地
ドイツ / ヨーロピアン
アルファ酸
2.0–5.0%
香り
フローラル、フルーティ、スパイシー
スタイル
ヴァイツェン、ラガー、ピルスナー、ケルシュ
別名・検索語
ハースブルッカー、Hersbrucker hop、ハースブルッカーホップ、Hallertau Hersbrucker
代替候補
ペルレ、オーロラ、ハラタウ・ミッテルフリュー

IBUKI

IBUKI

サッポロビールが開発した日本のビタリング・アロマ兼用ホップ。繊細なフローラルアロマとクリーンな苦味が特徴で、国産ビールの品質を支える重要な品種。岩手県遠野市を中心に栽培されており、日本のホップ栽培文化の象徴的存在。

産地
日本 / 日本
アルファ酸
8.0–12.0%
香り
フローラル、マイルドシトラス、ハーバル
スタイル
ピルスナー、ラガー、ペールエール
別名・検索語
イブキ、伊吹ホップ、Ibuki hop、伊吹
代替候補
かいこがね、デルタ、信州早生

かいこがね

Kaikogane

岩手県で育種された日本の在来種ホップ。穏やかなフローラルとハーバルなアロマが特徴で、国産ビールの風味基盤として使われてきた品種。名前は「黄金の繭」に由来し、岩手県の養蚕文化との関わりを示す。近年はクラフトビールでも再評価が進んでいる。

産地
日本(岩手県) / 日本
アルファ酸
5.0–8.0%
香り
フローラル、ハーバル、マイルドシトラス
スタイル
ラガー、ピルスナー、ペールエール
別名・検索語
カイコガネ、Kaikogane hop、カイコガネホップ、鶴岡ホップ
代替候補
IBUKI、デルタ、サンティアム

きたみどり

Kitamidori

北海道で開発された日本のビタリングホップ。クリーンな苦味とマイルドなハーバルアロマが特徴で、大手ビールメーカーのラガー製造に使われてきた。「北の緑」を意味する名前は北海道のホップ畑の風景に由来。国産ホップ栽培の歴史を支える重要品種のひとつ。

産地
日本(北海道) / 日本
アルファ酸
7.0–10.0%
香り
ハーバル、スパイシー、マイルドフローラル
スタイル
ラガー、ピルスナー、ペールエール
別名・検索語
きたみどり、Kitamidori hop、北みどり、きたみどりホップ
代替候補
信州早生、セレクト、ペルレ

コハツ

Kohatu

マオリ語で「石」を意味するニュージーランドのアロマホップ。トロピカルフルーツとパインの爽やかなアロマにフローラルなニュアンスが加わる。穏やかなアルファ酸で扱いやすく、ニュージーランドスタイルのラガーやピルスナーに最適。

産地
ニュージーランド / NZ・オーストラリア
アルファ酸
6.0–7.0%
香り
トロピカル、パイン、フローラル、ライム
スタイル
ラガー、ペールエール、ニュージーランドピルスナー
別名・検索語
コハツ、Kohatu hop、コハツホップ
代替候補
モトゥエカ、マウテレ、タホマ

リバティ

Liberty

ハラタウミットフリューの後継として開発されたUSDAアロマホップ。ノーブルホップのようなマイルドなハーバル・スパイシーアロマが特徴で、ドイツスタイルやラガービールへの応用に最適。低アルファ酸ながら香りの品質が高く、ファインアロマホップとして評価されている。カスケードやシトラのような主張の強い品種とは異なる、控えめで洗練されたアメリカ産ホップ。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
3.0–5.0%
香り
ハーバル、スパイシー、フローラル、マイルド
スタイル
ピルスナー、ライトラガー、ケルシュ
代替候補
マウントフッド、サンティアム、ウィラメット

ロラール

Loral

Hop Breeding Company が開発したデュアルパーパスホップ。HBC 291としても知られ、ノーブルホップの上品さとニューワールドのフルーティさを兼ね備える。フローラルなアロマにダークフルーツのニュアンスが加わり、幅広いスタイルに対応する。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
10.0–13.0%
香り
フローラル、シトラス、ペッパー、ダークフルーツ
スタイル
ペールエール、IPA、ラガー、ベルジャンエール
別名・検索語
ローラル、Loral hop、ローラルホップ、HBC 291
代替候補
センテニアル、トライアンフ、カスケード

マウントフッド

Mt. Hood

オレゴン州マウントフッド山名を冠したアメリカ産ノーブル系ホップ。ドイツのハラタウ品種を親に持ち、シナモンとスパイシーなハーバル香が特徴。軽やかで上品な印象はドイツスタイルのビールに最適で、ピルスナーやケルシュに繊細さを加える。アメリカ土壌で作るヨーロッパスタイルの醸造に定番の選択肢。

産地
アメリカ(オレゴン州) / アメリカン
アルファ酸
4.0–7.0%
香り
フローラル、スパイシー、ハーバル、シナモン
スタイル
ケルシュ、ヘレス、ウィートビール、セゾン
代替候補
クリスタル、スターリング、リバティ

ムラカミセブン

Murakami Seven

キリンビールが岩手県遠野市で発見した野生ホップをもとに育種した品種。マスカットやライチのような上品なフルーティアロマが特徴で、日本発のアロマホップとして注目を集めている。「一番搾り とれたてホップ」で使用される限定品種。

産地
日本(岩手県) / 日本
アルファ酸
11.0–15.0%
香り
マスカット、ライチ、フローラル
スタイル
IPA、ペールエール、ラガー
別名・検索語
村上七号、村上七号ホップ、Murakami Seven、Murakami 7
代替候補
IBUKI、かいこがね、シトラ

オパール

Opal

HVG(Hopfenverwertungsgenossenschaft)が開発したドイツの万能ホップ。エレガントなフローラルとスパイシーなバランスが特徴で、ビタリングとアロマ添加の両方に対応できる汎用性の高さが評価される。ドイツの伝統品種の上品さを保ちながら適度なアルファ酸を持ち、ヘレスやケルシュのファインチューニングに使われる。

産地
ドイツ(バイエルン州) / ヨーロピアン
アルファ酸
5.0–8.0%
香り
フローラル、スパイシー、ハーバル、シトラス
スタイル
ヘレス、ケルシュ、ペールエール
代替候補
ペルレ、スティリアンゴールディング、シュパルト

パシフィカ

Pacifica

ハラタウ・ミッテルフリューを親に持つニュージーランドのアロマホップ。オレンジマーマレードのような甘いシトラスアロマにフローラルなニュアンスが加わり、ラガーからペールエールまで幅広く使える。ニュージーランドピルスナーにも最適な穏やかな品種。

産地
ニュージーランド / NZ・オーストラリア
アルファ酸
5.0–6.0%
香り
オレンジマーマレード、フローラル、シトラス
スタイル
ラガー、ピルスナー、ペールエール、ベルジャンウィット
別名・検索語
パシフィカ、Pacifica hop、パシフィカホップ
代替候補
カスケード、リワカ、コハツ

ペルレ

Perle

ドイツの Hüll 研究所で Northern Brewer を親に開発されたデュアルパーパスホップ。クリーンなビタリングとマイルドなスパイシー・フローラルアロマを兼ね備え、ドイツのラガーからアメリカンスタイルまで幅広く使える。栽培が容易で収量も安定している。

産地
ドイツ / ヨーロピアン
アルファ酸
6.0–9.0%
香り
スパイシー、フローラル、ハーバル、フルーティ
スタイル
ラガー、ペールエール、ポーター、スタウト
別名・検索語
パール、Perle hop、パールホップ、ペルレ
代替候補
オーロラ、オパール、ソブリン

プログレス

Progress

Wye Goldingと選抜親の交配から生まれた英国産アロマホップ。Fugglesに似たソフトな性格を持ちながら、よりフローラルでミントのようなニュアンスが加わっている。穏やかな苦味と甘みのある香りが英国ペールエールやマイルドに向く。栽培が比較的容易で収量も安定しており、農家からも好まれる品種。

産地
イギリス / ヨーロピアン
アルファ酸
5.0–7.5%
香り
フローラル、マイルドミント、甘い香り
スタイル
イングリッシュビター、ペールエール、ミルドエール
代替候補
イースト・ケント・ゴールディングス、ペルレ、スティリアンゴールディング

サンティアム

Santiam

テタングとハラタウ由来の系統を持つUSDAアロマホップ。ノーブルホップの特徴であるハーバルでスパイシーな繊細さをアメリカ産でも発揮できるよう育種された。オレゴン州の醸造所を中心に普及し、ドイツスタイルのウィートやケルシュ醸造時のノーブルホップ代替として人気を集める。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
5.0–7.0%
香り
ハーバル、スパイシー、フローラル、マイルドシトラス
スタイル
ウィートビール、ケルシュ、ジャーマンスタイル
代替候補
デルタ、スターリング、マウントフッド

サフィア

Saphir

ハラタウ地方で育種されたドイツの芳香系アロマホップ。タンジェリンとライムのさわやかな柑橘とスパイシーなノートを合わせ持ち、ノーブルホップの中では独特の明るさを持つ。低アルファでビタリングには向かないが、ヴァイツェンやウィットビールなど小麦ベースのビールに爽快感を加えるアロマ添加に最適。

産地
ドイツ(バイエルン州) / ヨーロピアン
アルファ酸
2.0–4.5%
香り
タンジェリン、ライム、スパイシー、フローラル
スタイル
ヴァイツェン、ウィットビール、セゾン
代替候補
ハラタウ・ミッテルフリュー、ヘルスブルッカー、テトナング

セレクト

Select

ハラタウ産の上品なノーブル系アロマホップ。Hallertau Mittelfruehに近い性格を持ちながら、栽培の安定性が向上している。マイルドなフローラルとハーバルの組み合わせが特徴で、ドイツラガーや繊細なピルスナーに向く。名前の通り「厳選された」品質を追求した品種で、ドイツのプレミアム醸造所で好まれる洗練されたアロマホップ。

産地
ドイツ(バイエルン州) / ヨーロピアン
アルファ酸
3.0–6.5%
香り
マイルドフローラル、ハーバル、スパイシー
スタイル
ピルスナー、ラガー、ケルシュ
代替候補
ザーツ、テトナング、スティリアンゴールディング

スマラグド

Smaragd

「エメラルド」を意味するドイツ語の名を持つバイエルン産アロマホップ。フローラルとマイルドなフルーツ感が調和したバランスの良さが特徴。ヘレスやピルスナーなどドイツラガーの仕上げアロマに使われ、ノーブルホップらしいクリーンで上品な印象を与える。ハラタウの品格を受け継ぐが栽培面積は限られており入手しにくい希少品種。

産地
ドイツ(バイエルン州) / ヨーロピアン
アルファ酸
4.0–6.0%
香り
フローラル、フルーティ、マイルドシトラス
スタイル
ピルスナー、ラガー、ヘレス
代替候補
ヘルスブルッカー、ペルレ、オーロラ

ソブリン

Sovereign

ワイホップス(Wye Hops)が開発した現代的なイギリスアロマホップ。伝統的なイングリッシュホップのハーバルでフローラルな特徴を引き継ぎながら、より洗練されたアロマプロファイルを持つ。イングリッシュビターやペールエールのクラシックな香りを現代の醸造に取り込みたいブルワーに人気で、英国産ホップの新世代を担う品種。

産地
イギリス / ヨーロピアン
アルファ酸
4.5–6.5%
香り
ハーバル、フローラル、スパイシー、マイルド
スタイル
ビター、ペールエール、ESB、イングリッシュIPA
代替候補
ペルレ、スティリアンゴールディング、オパール

シュパルト

Spalt

ドイツ・バイエルン州シュパルト地方で数百年にわたり栽培されてきたノーブルホップの一種。ザーツに似た穏やかなスパイシー・ハーバルなアロマが特徴で、ドイツの伝統的なラガーやボックに欠かせない品種。栽培地域が限定されるため希少性が高い。

産地
ドイツ / ヨーロピアン
アルファ酸
4.0–5.5%
香り
スパイシー、ハーバル、フローラル
スタイル
ラガー、ピルスナー、ボック、ケルシュ
別名・検索語
シュパルト、Spalt hop、シュパルトホップ、Spalter
代替候補
テトナング、スティリアンゴールディング、セレイア

スターリング

Sterling

チェコのザーツとアメリカ品種を交配して生まれたUSDA育種品種。ノーブルホップに近い上品なフローラルとスパイシーさを持ちながら、ヨーロッパ産より収量が安定している。ピルスナーやケルシュなど繊細なヨーロッパスタイルをアメリカで醸造する際に選ばれる汎用性の高いホップ。

産地
アメリカ(オレゴン州) / アメリカン
アルファ酸
6.0–9.0%
香り
フローラル、スパイシー、ハーバル、柑橘
スタイル
ピルスナー、ケルシュ、セゾン
代替候補
マウントフッド、デルタ、サンティアム

スティリアンゴールディング

Styrian Golding

スロベニアで栽培されるファグル系統の品種で、名前に反してゴールディングスとは関係がない。穏やかなフローラルとスパイシーなアロマが特徴で、ヨーロッパの多くのクラシックなビールスタイルに使われる。ベルギーやイギリスのエールに特に人気。

産地
スロベニア / ヨーロピアン
アルファ酸
4.5–6.0%
香り
フローラル、スパイシー、アーシー、ハーバル
スタイル
ベルジャンエール、ESB、ラガー、ペールエール
別名・検索語
Styrian Goldings、Styrian Golding hop、スタイリアンゴールディングス、スタイリアン
代替候補
ザーツ、テトナング、イースト・ケント・ゴールディングス

タホマ

Tahoma

ヤキマチーフホップス社が開発した比較的新しいアメリカンホップ。トロピカルフルーツとシトラスの鮮やかなアロマを持ちながら、パインのリジン感も加わるマルチレイヤーな香りプロファイルが特徴。ヘイジーIPAブームとともに注目度が上昇しており、アロマ主体のジューシーなビールに最適な新世代品種として評価が高まっている。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
6.0–9.0%
香り
トロピカル、シトラス、パイン、フローラル
スタイル
ヘイジーIPA、ペールエール、クリームエール
代替候補
カスケード、アマリロ、コハツ

テトナング

Tettnang

ドイツ南部テトナング地方原産のノーブルホップ。ハラタウ・ミッテルフリューと似た穏やかなスパイシー・フローラルのアロマを持ちながら、ややハーバルなニュアンスが強い。ドイツやベルギーの伝統的スタイルで広く使われる。

産地
ドイツ / ヨーロピアン
アルファ酸
3.5–5.5%
香り
スパイシー、フローラル、ハーバル
スタイル
ピルスナー、ラガー、ベルジャンウィット
別名・検索語
テトナング、Tettnang hop、テトナングホップ、Tettnanger
代替候補
スティリアンゴールディング、シュパルト、セレイア

トラディション

Tradition

ドイツの伝統を名に刻む純粋培養の農業品種。ハラタウ産の古典的なアロマとドイツビール純粋令に合う清潔な苦味を特徴とし、オクトーバーフェストビールやミュンヘナースタイルに特に向く。「伝統」を守るドイツ大手醸造所の多くが使用する定番品種で、バイエルン農業の遺産として保護栽培されている。

産地
ドイツ(バイエルン州) / ヨーロピアン
アルファ酸
5.0–7.0%
香り
ハーバル、フローラル、スパイシー、マイルドアーシー
スタイル
バイエルンラガー、ミュンヘナーヘレス、メルツェン
代替候補
セレイア、テトナング、ペルレ

トライアンフ

Triumph

Hop Breeding Company が2020年にリリースした比較的新しい品種。ピーチやオレンジの明るいフルーティアロマにフローラルなニュアンスが加わり、クリーンな苦味とのバランスが良い。ビタリングからドライホッピングまで幅広く活用できる。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
10.5–14.5%
香り
ピーチ、フローラル、シトラス、オレンジ
スタイル
IPA、ペールエール、ラガー
別名・検索語
トライアンフ、Triumph hop、トライアンフホップ
代替候補
センテニアル、ロラール、カスケード

ウルトラ

Ultra

ザーツ(Saaz)を親に持つ三倍体アメリカンホップ。ノーブルホップの繊細さをアメリカのテロワールで表現しており、低アルファ酸でありながら上質なフローラル・スパイシーアロマを供給する。輸入ノーブルホップの代替として開発されたが、現在はその独自の繊細なアロマが評価され、精密なアロマを要するスタイルに採用されている。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
2.0–3.5%
香り
フローラル、マイルドスパイシー、ハーバル
スタイル
ピルスナー、ライトラガー、ケルシュ、ヘレス
代替候補
リバティ、スターリング、マウントフッド

ワイイティ

Wai-iti

低アルファ酸のニュージーランドアロマホップ。ライムとマンダリンの爽やかなシトラスアロマにフローラルなニュアンスが加わる。穏やかな苦味でセッションビールやラガーに最適。近年のNZ品種の中では比較的新しい品種。

産地
ニュージーランド / NZ・オーストラリア
アルファ酸
2.5–3.5%
香り
ライム、マンダリン、フローラル
スタイル
ラガー、ペールエール、セッションIPA
別名・検索語
ワイイティ、Wai-iti hop、ワイイティホップ
代替候補
コハツ、ワカトゥ、モトゥエカ

ワカトゥ

Wakatu

Waikato-1と旧ハラタウミットフリューの交配から生まれたニュージーランド産アロマホップ。ライムとフローラルの爽快なアロマが特徴で、ノーブルホップの上品さにNZ特有のジューシーさが加わる。ピルスナーやウィットビールなど繊細なスタイルに向いており、ヨーロッパスタイルをNZのテロワールで醸造する際に人気の選択肢。

産地
ニュージーランド / NZ・オーストラリア
アルファ酸
6.5–8.5%
香り
ライム、フローラル、スパイシー
スタイル
ピルスナー、ウィットビール、セゾン
代替候補
コハツ、サフィア、モトゥエカ

ウォリアー

Warrior

2002年にYakima Chief Hopsが開発した超高アルファホップ。少量で強烈な苦味が出せるため大規模醸造での使用効率が高い。アロマは控えめだが、ドライホップではクリーンな柑橘とマイルドなフローラルを与える。ウェストコーストIPAのビタリング定番として北米のクラフト醸造所で支持される。

産地
アメリカ(ワシントン州) / アメリカン
アルファ酸
15.0–17.0%
香り
マイルドフローラル、柑橘、樹脂
スタイル
ウェストコーストIPA、ダブルIPA、インペリアルスタウト
代替候補
ゼウス、ブラボー、コメット

ウィラメット

Willamette

イギリスのファグル(Fuggle)を親に持つ1976年リリースのアメリカンアロマホップ。穏やかなフローラルとウッディなアロマはイングリッシュスタイルからアメリカンスタイルまで幅広く使える。ビタリングよりもレイトアディションやドライホッピングに適する。

産地
アメリカ / アメリカン
アルファ酸
4.0–6.0%
香り
フローラル、ハーバル、ウッディ、スパイシー
スタイル
ペールエール、ESB、アンバーエール、ポーター
別名・検索語
ウィラメット、Willamette hop、ウィラメットホップ、ウィラメット川
代替候補
マウントフッド、リバティ、デルタ